続・星を飲め!

さて昨日はヴィンテージとノン・ヴィンテージによるシャンパンの区別を書きましたので、今日はブドウによる区別について。


シャンパンは一般的にはシャルドネピノ・ノワールピノ・ムニエの三つのブドウを混ぜてつくります。
*1



それに対してシャルドネ100%のシャンパンをブラン・ド・ブラン(白の中の白)といいます。
シャンパン全体からみれば希少品です。
たとえばサロンはすべてブラン・ド・ブランです。


大体のブラン・ド・ブランはヴィンテージもので値が張るものがおおいですが、作り手によっては5000円を切るようなものもちらほら存在します。
一般的には美味です。すくなくとも今まで飲んだなかでは。
*2


そして最後にロゼがあります。
ロゼはシャンパン全体で3〜5%程度の生産量しかなく、一般的には高級品といえるでしょう。
サロンみたいなロゼを上回る例外もかなりちらほらしてるのですが。
大きく分けて製法が二つあります。
アッサンブラージュブレンド)方式
黒ぶどうと白ぶどうからつくったシャンパンに、シャンパーニュ地方産の赤ワインを 10〜20%加えます。大半のロゼ・シャンパンはこの方法でつくられています。
マセラシオン(漬け込み)方式
黒ぶどうを果皮ごと漬けて発酵させ、好みの色が出た段階でしぼります。少数のメーカーのみでおこなわれており、コクのあるロゼ・シャンパンになります。


ドンペリのロゼは通称ピンク・ドンペリ、略称ピンドンとして有名ですね。


ロゼのシャンパンは白にくらべてコクのある味になっていることが多いです。例外のような白がゴロゴロしてるのがこまるんですけど。
ロゼは高級品は基本的にヴィンテージですが、ノン・ヴィンテージのロゼもかなりありますので探してみるといいのではないでしょうか。



ちなみに、シャンパンのなかでも特にブドウを選りすぐって作られるもの*3をプレスティージュ・シャンパンといい、最高級品です。
キュヴェ・プレスティージュとかありますね。
ドン・ペリニョンなんかは代表的なプレスティージュ・シャンパンです。
その他のブドウは下位ラベルのモエ・エ・シャンドンのほうに回されているのではないかと思います。
値が張るものばかりなので、贅沢したい人向けです。


なんといってもクリュッグがお勧めです。びっくりするほどうまいです。



http://www.yamaya.jp/pages/message/hiroaki/tanbou_bn0209.html
僕がよくシャンパンを物色する店のサイトです。かなり詳しく書いてあるので読んでみるといいのではないでしょうか。

*1:一応AOCでアルバンヌ、プティ・メリエ、ピノ系の全てのブドウが指定品種らしいです。最近ではフロモントーとか、めずらしいブドウつかってるのもあります。

*2:ちなみにピノ・ノワール100%のブラン・ド・ノワール(黒の白)というのもあります。黒ブドウからの白いシャンパンっていいですね。

*3:後は熟成年数が5年以上という決まりが合ったはずです。ちなみにシャンパンの熟成年数はノン・ヴィンテージで1年以上。ヴィンテージやブラン・ド・ブランは最低でも3年は寝かせてから出荷します。長いものでは10年たっても出荷されないものもあります。