バレンタイン

Kyon2005-02-12

なわけです。まあバレンタインにチョコを送るのは日本だけってのはちょっち古い情報ですが、
海外はやっぱり野郎→婦女子の方が多いらしいですな。ま、地方によって違うし、男女関係なく送るのも多いらしいですが。
プレゼントなんて送らない地域もあるとか。


ところで毎年この時期になると飛ぶように売れる酒があります。
ここでゴディバとかモーツァルトといったチョコレートリキュールを思い浮かべたアナタ!!まだまだ甘い。
じつはれっきとしたワイン。フランスのボルドー地方・メドック地区・サンテステフ村のシャトー・カロン・セギュールです。
ラベルにハートのマークがかかれてるんですね。


17世紀後半に、シャトー・ラフィット・ロートシルトと、シャトー・ラトゥールの所有者であった、セギュール侯爵って人がいました。
そんな超一流のシャトーを所有しつつも、このカロンセギュールが大好きで
『ラフィット、そしてラトゥールにても
 われワインをつくりしが、
 わが心、このカロンにあり。』
と言ったそうです。当時セギュールは残り二つに比べて無名だったのでとても周囲を驚かせたとか。
そんな訳で、ここのラベルには、彼の心が込められて『ハート』のマークが付いているのです。


メドックの格付けは三級ですが、えー低いじゃんって思ってはいけません。そもそも数百あるボルドーのシャトーのうち、わずか61にしかグラン・クリュ・クラッセ(一級から五級までにわかれてる)の格付けは与えられてません。だからグランクリュラッセの格付けがもらえるだけすごいんですよ。
一級のものはポイヤックの上記のシャトー・ラフィット・ロートシルトシャトー・ラトゥールを筆頭にわずか5つ。同じサンテステフのシャトー・コス・デストゥルネルなんかからなる二級を入れてもわずか19しか上の格付けのワインはありません。
ま、格付けだけでワインの味が決まるわけではありませんが、格付けが高いとやっぱりうまいです。


その中味に到っては・・・・
ワイン評論家のロバート・パーカー氏も、彼の著書(ワイン・アドヴォケイト誌139号)の中で、
ボルドーで、最も洗練されたワインの1つであり、紛れもなく、第一級格付けシャトーと、肩を並べるほどの潜在能力を持ち合わせたワインである。』
と述べたとか。


ここ最近でのボルドーワインの最高の当たり年、グレートヴィンテージの2000年ものは一万円前後します。やすいとこなら8000円ぐらいですかね。
ま、ロバート・パーカーその他が絶賛しやがったせいですが。



飲み頃はだいたい2025〜2040年ぐらいですかね。長寿な熟成向けワイン。そのころには値段が跳ね上がってるでしょうね。
一級格付けワインに比べれば全然安い!!今がお買い得!!ただし保管には気をつけませう。せっかくのワインを殺さないように。



ロバート・パーカー曰く、『チョコレートや、スパイスの香りがし、非常にパワフルだけれども、滑らかなタンニン。スモーキーな後口が印象的。』だそうです。
バレンタインにぴったりだとおもいませんか?


ただ、フルボディで、大量のタンニンを含むため、若いうちはかなり渋いというか重いというか。普段重い赤ワインを飲み慣れていて、そして重めの肉料理なんかとあわせないと今飲んでもあんまりおいしくないと思うかも。
熟成させると味は全然違いますがね。2000年物は今飲むにはもったいないのでおいておいて飲むのがいいとおもいます。
金に余裕があるのなら送るのは2002年あたりでふたりで飲んで、2000年ものは自分で保(ry


語ってたら飲みたくなっちった。
プレゼントのあてはないし買っちゃおうかなぁ・・・・(泣)