個人的択一勉強法のポイント

自分が択一の勉強をするときは、とにかく最小限の労力でできる限りの効力を挙げることに注力した。だから大量の問題を何度もまわすことはできる限りしたくなかったから、効率を重視した。
効率的に肢の正誤を導き出す上で重要なのは、結論を覚えるのではなく、理由を理解すること。理由が理解できれば、結論は後からついてくる。


その際に、ピラミッドプリンシプルに則って、理由を遡求するとよし。
どこまで遡求するかはそれぞれだけど、制度趣旨ぐらいまでたどるとかなりわかりやすい。あんまり遡求しすぎても効率的ではないけどね。


たとえば、会社法の機関設計とか覚えるのが苦労するかもしれない。
でも、公開会社と全株式譲渡制限会社の違いによる機関設計の違いはどこに根ざすのか→株主の違い
大会社と中小会社の違いによる機関設計の違いはどこに根ざすのか→債権者の違い
というようなことを基礎にすえて、各機関設計を考えていくとかなりわかりやすい。会計参与だけ難しいけど。


後は、同じような部分で結論が違う部分は、なぜ結論が異なるのかを対比して考えていくと、間違えないし、覚えやすい。
対比図があったら、その違いの理由がわかるようになるように勉強するのがお勧め。


そんな感じで勉強してました。
これをやると、結論を覚えていない問題にぶち当たっても制度趣旨から下っていくことでなんだかんだで解けたりする。
知らない問題を解ける力ってこんな感じで身に着けていくのではないか、と思う。


自分の今年の問題を読み返すと、結構な割合でクエスチョンマークをつけているけど、そこそこの割合でその部分が正当しているので、あながち間違っている勉強法ではない、と思いたい。


もちろん、知識の絶対量が足りないのでどうしても高得点には結びつきませんが*1
、タダでさえ時間が足りない純粋未修としては、こうやって適度に手を抜くのも必要かなぁ、と。
ほんとのこというと、民法の手を抜くのはまずいんですけどね。

*1:択一の模試で270点を超える点を取ったことがない。