星を飲め!

さて、時期も時期なので今日は軽くシャンパーニュについて語ります。


世の中にある発泡性ワインのことを一般的にスパークリングワインといいます。


その中でもシャンパンとは、フランスのシャンパーニュ地方で法律*1に決められた製法で作られたもののみをさします。
物知らない日本人は、スパークリングワインをすべてシャンパンといいますが、はっきりいってそれはシャンパンを造っている人たちへの侮辱です。

かつて日本はいい加減な製法で砂糖をぶち込んだスパークリングワインのまがい物*2シャンパンと名前をつけてうっていたというとんでもない過去の汚点があります。
日本人のいい加減さを世界に知らしめないためにも、シャンパンとスパークリングワインの区別ぐらいはしてもらいたいものです。

どうも、こういうことをいうと「細かい奴め」と嫌われる傾向があるんですけど、フランスで法律で決まっている意味を考えてもらいたいですね。こだわるべきところにはこだわるっていいと思うんですよね。まあおれはこだわりすぎだと思いますけど、それなりの理由があるんですよ。それぞれ。


さらにこだわるならば、シャンパンではなくて、シャンパーニュというのが正式です。



さて、シャンパンにはいろいろと細かい分類があるんですけど、とりあえずはヴィンテージについて。

シャンパンには、ノン・ヴィンテージとヴィンテージがあります。
ブドウの出来が年によって違うというのは前に書いたとおりですが、シャンパンはできるだけシャンパンの味を均質に保つために、複数のヴィンテージ*3のブドウによるワインを混ぜます。これをアッサンブラージュといいます。


よってこのような製法によるシャンパンはノン・ヴィンテージとよばれ、もっとも一般的なシャンパンと言えますね。常に大体同じ味のシャンパンを味わうことができるわけです。
大体3000円ぐらいからですね。
ちなみに、作り手によっては50年以上前の原酒をブレンド用にストックしていたりします。



それに対して良質な年のブドウのみをつかってヴィンテージ・シャンパンをつくることがあります。
どの会社でも大体つくっているのですぐ見つかると思いますが、その分値がはります。
まあ最低でも5000円からを覚悟しておくべきでしょうか。


また、プレミアムなシャンパン、幻のシャンパンといわれるサロンはヴィンテージシャンパンしか作りません。
ので、ブドウの出来が悪い年には作らないので平均して3年に一度しかシャンパンが作られないそうです。
値段は30000円ぐらいからでしょうか。
探せば20000円ぐらいのもあるかもしれません。
最高級シャンパンといえるでしょう。ドン・ペリニョン*4より格上だと思います。


ちなみに、一般的な評価として最高のシャンパンといわれているのが、クリュッグです。
クリュッグィストといわれる熱狂的なファンがいるのが特長です。
値段は大体ドン・ぺリニョンと対応しているでしょうか。すこしドン・ペリニョンにお金を上積みしたような感じです。
12000円ぐらいからあります。ちなみにこの12000円の奴はノン・ヴィンテージです。ですが、ノン・ヴィンテージのなかでも別格といわれるほどの味です。
ヴィンテージ物はなかなか見かけませんねー。ワインに力を入れてるリカーショップとかデパ地下でも行かないと。
サロンはもっと見かけませんねー時々見かけますけど、みたらびっくりしちゃいますよ。



あとは有名な高級シャンパンといえばルイ・ロデレールとリュイナールあたりでしょうか。
一度は飲んでみることをお勧めしますね。
まあ10万もあれば一番安いのを一本づつぐらいはのめるでしょう。

*1:AOC(原産地呼称統制)の基準を満たさないものは、AOC名称で製造または販売することが違法とされます。

*2:実は清涼飲料水。フランス政府から抗議があって今ではシャンメリーとなっています。

*3:驚くべきことに2、3年ではなくて10年単位が普通です。

*4:ホストクラブと茎のせいでイメージが低下している間がありますね。しかし美味なシャンパンではあります。ホストクラブ等での飲み方は酒に敬意を払っていないので嫌いです。