続々・モルト

モルト・ウィスキー*1シングル・モルトとヴァッテッド・モルトの2種類に分けられます。ヴァッテッド・モルトは複数の蒸留所のモルト・ウィスキーをヴァッティング(ミックス)したもの。
ブレンデッド・ウィスキーとの違いはグレーン・ウィスキーを混入しない点ですね。
シングル・モルト*2は文字取り蒸留所単一のモルト・ウィスキー。
他の蒸留所のモルト・ウィスキーを一切混ぜていないことが条件です。
そしてシングル・モルトこそ、モルト・ウィスキーの神髄ともいえる、個性あふれる「命の水」なわけです。
個々の蒸留所のウィスキーに対する苦心を味わう。これが混ぜてしまってはわからないシングル・モルトの最大の長所なんですね。


モルト・ウィスキーを製造する蒸留所はスコットランドに約100ほど存在します。
これらは生産地の違いからハイランド、スペイサイド、ローランド、アイラの4地域に分類するのが一般的だということは昨日書きましたね。
さらに細かくハイランドからアイランズ(諸島)を分ける方法もありますが、諸島はハイランドに含むのが多いです。
また、ハイランドを東西南北に分ける場合もあります。
さらに、ハイランド南西部のキャンベルタウンという街はかつて一大産地で独立した地域分類を与えられていました。が、現在残っている蒸留所はわずかに2つでハイランドに分類することが一般的です。

レイモンド・アームストロング社が買収して、現在は稼働してます。だから、10年後くらいには最初のボトルが飲めるかもしれませんね。


第三夜終了。

*1:グレーンと区別して、あえてピュア・モルト・ウィスキーということもあります

*2:ヴァッテッド・モルトもピュア・モルトなんですが、日本では語感の良さからか、シングル・モルト・ウィスキーをピュア・モルト・ウィスキーと呼称している銘柄があります。