モルト

そろそろ、スピリッツの雄、ウィスキーを。

ウィスキーは麦などの穀物を原料として糖化、発酵、蒸留させた後、樽に詰めて熟成させた酒をいいます。
ウォッカ、ジン、ラム、焼酎などの蒸留酒はまとめて”スピリッツ”と呼ばれるが、ウィスキーもその一種ですね。
こうした蒸留酒は中世の錬金術師が偶然作り上げたものと考えられているわけで。
錬金術師たちは卑金属から”金”を作るために日夜努力していたわけですが、たまたま彼らが使っていた道具、今でいう蒸留器のようなものに醸造酒を入れたんですね。
その結果、何とも言えない素晴らしい味の液体ができあがったらしいです。
錬金術師たちはその液体に不老不死の効果があると信じ、ラテン語で「アクアヴィーテ(AQUA VITAE)*1(生命の水)」と呼びました。
その後、この製法は、ヨーロッパ各地に広まり、アクアヴィテは各地の言葉に訳され蒸留酒をさすようになりました。
ウィスキーの場合はアクアヴィーテがゲール語に訳された 「ウースカ・ベーハ(Uisge Beatha)」または「ウスケボー(Usquebaugh)」が語源となっているとか。


ちなみに命の水の名を冠する酒は、かなり残っています。ウォッカもそうだし、アクアヴィットっていうジャガイモの酒もあります。アクアヴィーテってつい最近サントリーからピュアモルトウィスキーも出てますしね。
この辺の記述は今号のスーパージャンプバーテンダーの記述のほうが情緒があっていいです。*2



んで話はウィスキーにもどるわけですが
ウィスキーの生産地の中でも特にメジャーなものは5つあります。
世界の五大ウィスキーというわけですが、それは
スコットランドアイルランドアメリカ、カナダ、そして日本です。
ちなみに発祥の地はアイルランドらしく、そしてゲール語*3
を介するスコットランドにもすぐ伝わったとか。

  1. スコッチウィスキー:モルトウィスキー、グレーンウィスキー、ブレンデットウィスキー
  2. アイリッシュ:シングル、グレーン、ブレンデット
  3. アメリカン:バーボン、ライ、コーン
  4. カナディアン:フレーバリング、ベース、ブレンデッド
  5. ジャパニーズ:モルト、グレーン、ブレンデット

とまあ各国の法で三種類づつに分かれているわけです。細かく分ければまだありますが。


細かくそれぞれの違いを言うときりがないんで軽くですが説明。
基本は原料の差です。
モルトは大麦麦芽のみ。グレーンは玉蜀黍がメイン。
バーボンは玉蜀黍が51〜80%。ライはライ麦が51%。コーンは玉蜀黍が81%以上。
フレーバリングはライ麦が、ベースは玉蜀黍が主原料。
ブレンデットは混ぜた奴ね。
原料を混ぜるのではなくて、スコッチならモルトとグレーンのウィスキー自体を混ぜます。
原料はグレーンとかで混ざってますから。

とまあ、第一夜は終了。
こんなん全部語っていったらいくらページ使っても足りないしね。

*1:からくりサーカスじゃないですよ

*2:ちなみにバーテンダー読む前からしってましたよ

*3:ENYAが歌ってる奴です