核融合
でみつのところでも取り上げられていた
高校生が手作り原子炉を作成! 核融合成功に近所はドン引き! - ライブドアニュース
これについてちょっと。
とりあえず核分裂利用の原子力発電と勘違いしているのは論外ですが*1、核融合炉の自宅作成は本当に可能なのかの検証がなくてコメントのしようがなく放置していました。
僕の知識では核融合のためには粒子加速器が必要で、それをコンパクトにまとめる技術はまだまだ開発中だとおもっていたので*2、結構疑問だったし、そもそも核融合炉は夢の発電エネルギーでまだまだ実用化には遠いはずなので。
だから、誤報かそうでなければ俺のしらないレベルの核融合*3があるのかなーと思っていたのですが。
んでだんだん検証サイトが現れ始めてようやく納得。
どうやら↓これらしいですね。
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ちなみに核融合炉による発電の実用化には色々問題がありまして、その中に「核融合に必要なエネルギーが大きすぎ、核融合で発生するエネルギーで回収できない」というものがあります。
つまり核融合するために融合炉に入れたエネルギーのほうが、でてくるエネルギーより多いからむしろ電気つかっちゃうよーってことですね。
んで、この記事の核融合炉は↑のサイトによれば数十kVの電圧をかけつづけなければならないので、相当の電力を必要とします。
んで投入電力が得られるエネルギーを上回っていると。
だから発電には使えないそうですね。
ず's - 個人でできる核融合
が一種のまとめサイトです。
ページ下のほうに「心配な人へ」ってのがあるのでそこで安心してください。
上記のサイトに書いてないけど、2億度のプラズマって大丈夫なのかいって人は↓をみて安心してください。*4
ガレージ原子炉のいろいろ - ダイミテイ
ちなみに
He3は地球上にはほとんどないんだけど月にはいっぱいあるんじゃないかっていう夢エネルギー源のひとつ。中国が月のを確保しようとしているとか?
そもそもHe3はその名のとおり太陽中での核融合反応でいっぱい創出されているはずで、大気がない月では太陽風中のHe3が減衰しないで届くので残っていないのかというものです。
He3とTを核融合させると、He4ができてプロトンがはじき出され、プロトンが大量のエネルギーになるので投入エネルギー量<放出エネルギー量の核融合炉、つまり発電可能な核融合炉になるといわれていますが・・・・
ちなみに地球でHe3を使いたいときは、原子炉でリチウム6に中性子を当てて、TとHe4ができ、このTがベータ崩壊して、He3になるのを利用します。これはなかなかエネルギーがいるのでHe3とTの核融合炉は実用化が難しいのですね。
上記β崩壊時に三重水素=トリチウム=Tはβ線をだしますが、まあ皮膚は貫通しないし普通は問題がないのでは。体内に取り込むとまずいでしょうが。
http://moon.jaxa.jp/ja/qanda/faq/faq6/herium3.html
がわかりやすいでしょうか。
ちなみにこの記事の核融合炉は
DのDとTの核融合炉*5なのか、TとHe3の核融合炉なのかは不明ですが、どうやらDの核融合炉らしいですね。
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によると
燃料ガスを重水素(D)ガスとすると2.5MeVの中性子源となり、重水素(D)と三重水素(T)の混合ガスとすると14.3MeVの中性子源、重水素(D)とヘリウムー3(He-3)の混合ガスとすると14.7MeVの陽子源
となっていますが・・・・
まあ後はwikiでもみろと。
ヘリウム - Wikipedia
三重水素 - Wikipedia
重水素 - Wikipedia
陽子 - Wikipedia