泥沼化してきました

502 Bad Gateway
http://www.komei.or.jp/news/daily/2007/0207_08.html
ここで「菅め墓穴をほったな」とか「それ見たことか」と考える方々もいるのでしょうが、僕からすればやっぱり例えに目くじら立てても仕方がないということですよ。
菅氏がこの発言をしたからといって民主党の批判の正当性がますますなくなるだけで他の批判者のお怒りが収まるわけではないですからね。
単に矛先が柳沢氏と菅氏の二人になるというだけで。


「法と経済学」という分野においては少子化解決は命題の一つなんですけど
例えば経済学の生産モデルにおいて人間なんて所詮「労働変数」扱いですよ。
後は財の主体とかまあ、そんなで人間性なんて排除されてるわけです。
それにいちいち目くじら立てても仕方ないということなんですよ。


たとえに目くじら立てるのではなくて、実際の政策でないがしろにされたらどうぞ批判してください。
その場合には僕も目くじらたてるななんていいませんよ。

あと、もう一つだけいっておきますが、人権(の種類にもよりますが)は公共の福祉によって制限可能*1ですからね。
よって、少子化をどうにかして解決しないともう日本はどうしようもないという状況になったとしたら、子供を産む事を義務化する立法が存在しても違憲にならない可能性もありえます。
中国でも一人っ子政策*2で子供を産む自由が制限されたじゃないですか。
中国と日本では国体等がまるで違うのでそのまま当てはまるわけではありませんが、最終手段としてそのようなこともありえるということになります。
実際になってみないとわかりませんが。


したがって、結婚・出産に関する自己決定権を保護したい方は、少子化を任意によって解決する方法*3を考えるか、あるいは少子化を解決しないでも少子化からおきる問題を解決する方法を考える義務*4があるといえるでしょう。
これも憲法12条における「国民の自由・権利の保持義務」の一種といえるのではないでしょうか。
国家が公共の福祉のために自由を制限を取らざるをえないような状況に追い込まれないようにするという義務です。
ただ反発するだけでは、自由や権利を保持する不断の努力をしているとは必ずしもいえないと思いますから。



日本国憲法
第12条 この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない。又、国民は、これを濫用してはならないのであつて、常に公共の福祉のためにこれを利用する責任を負ふ。


子供を持ちたくないと希望するのは不健全です - でっかくアッテナ帝国
この方のブログをあわせて参照してみてください。
すべてに賛同できるわけではありませんが
「自分ではやりたくないけど、他の人はやってくれなければ困る。」
という部分には考えさせられるとおもいます。

*1:憲法12条後段がまあ一般規定ですか。

*2:なんて名前の法律があるわけではないのですが

*3:この場合は強制ではなくて思想誘導になるわけですが、思想誘導もダメだって言う人もいるんだろうなぁ。放任しなければだめだみたいな。

*4:obligationではなくてdutyですね。